SFAはセキュリティ機能が重要！SFAのセキュリティについて解説

最近、情報漏洩の事件が多発していることから、SFAを利用している中小企業の社長としては「自社は大丈夫か？」と不安を感じている方も多いでしょう。特に顧客情報などの機密データを扱うSFAにおいて、セキュリティ対策は欠かせない要素です。今回は、SFAに求められるセキュリティ機能やその重要性について解説します。

SFAでセキュリティが重要視される理由

SFAを利用するうえで、セキュリティの確保は企業の信頼とビジネスの持続に直結する重要な課題です。まずは、SFAでセキュリティが重要視されるその理由について詳しく解説します。

顧客情報の漏洩による信頼喪失リスクがある

顧客情報が漏洩すると、その企業の信頼は一気に失われる危険があります。信頼を失った企業は、既存顧客の離反や新規顧客の獲得が難しくなり、業績にも大きな打撃を受ける可能性があります。
 
また、顧客が他社製品へと流れるリスクもあり、将来的な売上低下にもつながります。さらに、株価が下落し、企業の資産が減少することで事業の縮小や廃業といった事態に至ることもあります。
 
このように、SFAを活用する企業にとって、顧客情報をはじめとするデータのセキュリティ対策は事業の存続に関わる重大な課題です。適切な対策を講じ、万が一のリスクに備えることが、企業の信頼と将来を守るために欠かせません。

法的措置が科せられる

セキュリティが不十分で顧客情報が漏洩した場合、企業は法的措置を受ける可能性があります。法人が情報漏洩を引き起こした場合、最大で1億円以下の罰金が科されることもあり、企業にとって大きな負担となります。
 
また、顧客から損害賠償を求められることも考えられます。特に流出した情報が個人情報や取引情報など機密性が高いほど、賠償額が高額になる傾向があり、企業の信用にも大きな影響を及ぼします。
 
SFAを導入する際や既存のSFAを利用する際には、セキュリティ対策の強化が欠かせません。必要なセキュリティ機能を確認し、顧客情報の保護に努める必要があります。

業務が滞る

顧客情報の漏洩は、営業活動に直接的な支障をきたす要因です。例えば、不正アクセスによって顧客データが流出した場合、ツールが利用停止される恐れがあります。これにより、営業活動が一時的にストップし、見込み顧客へのアプローチができなくなるといった「営業機会の喪失」により売上への影響が避けられません。
 
また、顧客情報の漏洩が明らかになった際には、信頼回復のためのクレーム対応が必要となり、通常の業務が滞ることも考えられます。特に中小企業では、限られたリソースの中でのクレーム対応が難しく、長期にわたる業務への影響が懸念されます。

追加のセキュリティ対策費用がかかる

情報漏洩が起こってしまったらセキュリティをさらに強化する必要があります。必要に応じてより安全なツールへ乗り換えする場合は、費用が発生します。
 
また、セキュリティを強化するにあたり、認証システムの追加を検討することもあるでしょう。多要素認証など、より強固な認証方式を導入することで、システムへの不正アクセスを防ぎ、企業のデータを守ることが可能です。
 
このような対策は初期費用がかかる傾向にあります。とはいえ、情報漏洩が発生した場合の影響を考えれば、長期的にはコスト削減にもつながります。

SFAにおけるセキュリティ機能

SFAには、データ保護やアクセス管理のためのさまざまなセキュリティ機能が搭載されています。ここでは、代表的なセキュリティ機能についてご紹介します。 

権限制御機能

SFAの権限制御機能では、ユーザーごとに閲覧や編集の権限を細かく設定できます。例えば、役職ごとや担当案件ごとにアクセス権を付与することで、機密情報へのアクセスを必要最低限に限定し、情報漏洩のリスクを低減できます。
 
また、特定のユーザーだけがデータを編集できるようにする設定も可能です。これにより、操作ミスや不正アクセスによるトラブルの防止にもつながり、安心してSFAを利用できます。

不正アクセス防止機能

SFAでは、利用者のアカウントやシステム全体を不正アクセスから守るための機能が組み込まれています。ここでは、具体的な機能を紹介します。

多要素認証

多要素認証では、IDとパスワードに加え、SMSや認証コード、さらに生体認証などを用いてログインする方法を採用しています。これにより、万が一IDやパスワードが漏洩した場合でも、第三者による不正ログインを防ぎやすくなります。

IPアドレス制限

IPアドレス制限は、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する機能です。社内ネットワークや決まった場所からしかアクセスできない設定にすることで、外部からの不正アクセスを防げます。

ファイアウォール

ファイアウォールはネットワーク上の通信を監視し、不正な通信をブロックします。これにより、悪意のあるアクセスやウイルス、マルウェアによる攻撃を抑制し、システムへの不正侵入を防ぎます。

WAF（Web Application Firewall）

WAFは、Webサーバーを保護するための防御機能です。SFAツールが使用するWebアプリケーションに対して、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといった攻撃を防ぎ、重要なデータを安全に保護します。

データ暗号化機能

暗号化機能は、社内外の通信やデータの保存・管理において、情報漏洩を防ぐための重要な役割を果たしています。データが万が一外部に漏れても、暗号化されていることで不正利用を防ぎ、企業の機密情報を守ることが可能です。下記に、データ暗号化機能の種類について説明します。

通信の暗号化機能

SFAでは、ユーザーの端末とサーバー間での通信を暗号化する機能が導入されています。この機能により、外部からの不正アクセスや傍受によって情報が漏洩することを防ぎます。セキュリティが確保された通信経路を用いることで、重要な営業データを安全に取り扱うことが可能です。

データの暗号化機能

SFAに保存されているデータそのものも暗号化されています。万が一、情報が外部に流出した場合でも、暗号化されているデータは解読が困難であるため、企業の機密情報が守られます。この機能により、万が一の事態に備えた強固なセキュリティ対策を施すことが可能です。

ディスクの暗号化機能

SFA提供元のデータセンター内で使用されるハードディスクも暗号化されており、物理的な盗難や紛失が発生した場合でも情報が漏れないように保護されています。物理的なセキュリティとデータの保護を両立させることで、企業の重要なデータを安心して保存することが可能です。

セキュリティが充実しているSFAの選び方

SFAのセキュリティ機能はツールによりさまざまです。ここでは、セキュリティ面においてSFAを選ぶためのポイントについて解説します。

設定が容易であるものを選ぶ

SFAを導入する際、セキュリティ設定の容易さは非常に重要な要素です。例えば、アクセス権限の設定が難しいと、担当者が必要な管理を怠りやすくなります。その結果、ファイルやフォルダへの不正アクセスが発生し、情報漏洩のリスクが高まることがあります。
 
アクセス権の設定が簡単であれば、担当者が迷わずセキュリティを強化でき、情報管理の徹底が図れます。これにより、従業員のアクセス範囲を制限することで、重要なデータへの無断アクセスを防ぎ、情報漏洩リスクを軽減することができます。SFAツールを選定する際には、アクセス権設定が容易で直感的に操作できるものを選ぶことが、セキュリティ強化の第一歩です。

自社に合ったセキュリティ機能を搭載しているSFAを選ぶ

SFAには、それぞれ異なるセキュリティ機能が搭載されています。リモートワークや外出先での利用が増えている現状では、セキュリティ対策も多様化しています。例えば、アクセス制限機能やデータ暗号化機能、二要素認証など、さまざまなリスクに対応した機能が考慮されているSFAを選ぶことが重要です。 

信頼できるベンダーのSFAを選ぶ

SFAを選ぶ際には、信頼できるベンダーから提供されているものを選ぶのが賢明です。特に、金融機関や大手企業など膨大な量の顧客データを保有する組織では高いセキュリティ基準を満たすSFAが選ばれています。
 
一方で、無料のSFAはコストがかからない分、セキュリティ面でのリスクが懸念されます。無料ツールの中にはセキュリティ対策が十分でないものもあるため、情報漏洩のリスクを避けるため、慎重に選定することが重要です。

まとめ

SFAの導入において、セキュリティ機能の充実は企業の信頼とビジネスの継続に不可欠です。顧客情報漏洩による信頼喪失や法的リスク、業務への影響を防ぐため、SFAには権限制御や多要素認証、データ暗号化などの機能が求められます。適切なセキュリティ対策を講じることで、企業の成長と顧客信頼の維持が可能です。
 
SFAを導入したい方は、ぜひ「SALES GO ISM」をご検討ください。SALES GO ISMは、営業活動に必要な機能のみを取り揃えた業界最後発の営業管理システムです。
 
データに入力するだけで営業活動のさまざまな指標をリアルタイムで把握できるため、状況に応じて柔軟に営業方針を決定することが可能です。フェーズの設計や必要項目は当社で行うため、スムーズな運用が実現できます。
 
営業活動の効率化を検討している企業様は、ぜひ一度お問い合わせください。
 
SALES GO ISMへのお問い合わせはこちら