パイプライン管理で売上向上!勝てる営業マネジメントとは
営業業務は個人の勘や経験に頼る部分が多く、ボトルネックを見つけようにもなかなか問題の核心に迫れない…そんな悩みを抱える営業マネージャーは多いのではないでしょうか。営業マネジメント手法として活用されている「パイプライン管理」を使えば、改善点や効率化すべきポイントを見つけやすくなるかもしれません。
今回は、パイプライン管理の解説をはじめ、メリットや導入するポイント、注意点について紹介します。
目次[非表示]
- 1.パイプライン管理とは
- 2.パイプライン管理をするメリット
- 2.1.組織の課題を可視化できる
- 2.2.営業担当者のスキルアップに役立つ
- 2.3.データに基づく戦略が立てられる
- 2.4.マーケティング活動にも活かせる
- 3.パイプライン管理をするための手順
- 3.1.【手順1】営業プロセスを整理する
- 3.2.【手順2】各プロセスの課題を洗い出す
- 3.3.【手順3】各プロセスの改善案を打ち出す
- 3.4.【手順4】改善策の分析・改善を実施する
- 4.パイプライン管理を導入する際のポイント・注意点
- 4.1.データ入力にかかる負担を減らす
- 4.2.情報共有できる体制を整える
- 5.まとめ
パイプライン管理とは
パイプライン管理とは、一連の業務進捗をパイプラインにたとえて管理する手法です。製造や開発部門などさまざまな部門でも広く利用可能ですが、営業マネジメントの手法として注目されています。
営業におけるパイプライン管理では、問い合わせから商談、受注に至るまでのプロセスを細かく分けることからはじめます。各案件が現在どの位置にあるのかを見える化することで、進捗状況を一目で把握できるようになるのです。
近年では、電話やメールなどを用いたインサイドセールスもパイプライン管理に組み込む動きが活発です。
この場合、シームレスな連携を図るために、CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)のようなITツールの利用が欠かせません。ツールを導入することで、営業プロセス全体が一貫して管理され、情報の共有や迅速な対応が可能になります。
パイプライン管理をするメリット
ここでは、パイプライン管理を行うメリットについて4つ紹介します。
組織の課題を可視化できる
パイプライン管理を行うことで、目標達成しているチームと自チームを比較できるようになります。比較すれば、具体的な問題点を迅速に発見できるようになるでしょう。各チームや個人の活動が詳細に記録され、視覚的に把握できます。
どの部分が問題なのかをデータに基づいて正確に特定できるため、問題解決に向けた具体的な対策を迅速に立てることが可能です。
さらに、パイプライン管理は個人の活動プロセスを客観的な数値で評価するため、ボトルネックの発見も簡単になります。
例えば、営業プロセスのどの段階で遅延や問題が発生しているかを具体的なデータで示すことができれば、的確な指導が行いやすくなります。これにより、指導の質が向上し、チーム全体のパフォーマンス改善につながるでしょう。
営業担当者のスキルアップに役立つ
パイプライン管理によって営業プロセスが可視化されることで、担当者は次に取るべき行動をスピーディーに判断できるようになります。各案件の進捗状況が一目で把握できるため、状況に応じて適切なアクションを起こすことが可能となり、効率的な営業活動が実現するのです。
さらに、高い成果を上げたチームや営業メンバーの活動を分析すれば、これまでブラックボックス化しやすかった営業活動の内容が明らかになります。
その結果、営業プロセスの属人化を解消でき、全員が同じレベルのスキルを持つように標準化することが可能です。社員教育や、研修にかかるコスト削減も期待できます。
データに基づく戦略が立てられる
日々の営業活動データが蓄積されると、各案件の進捗状況や売上見込みなど、営業部門のあらゆる情報を数値化できるようになります。数値化したデータを基に、案件の成約率が予測できるようになるため、より現実的な売上予測が可能となるのです。
また、営業目標や予算の策定においても、確かなデータに基づいた意思決定ができるようになります。過去のデータを分析し、どの施策が効果的であったかを把握すれば、今後の戦略に反映することが可能です。
パイプライン管理によって、無駄のない効率的な予算配分が実現し、より効果的な営業活動が展開できます。
マーケティング活動にも活かせる
パイプライン管理は、マーケティング活動にも役立ちます。案件の発生から受注までの営業フローを視覚的に追うことができるため、各段階の進捗を一目で把握できます。視覚的なデータに基づく営業フローの追跡は、マーケティングチームにとっても重要な情報源となるでしょう。
さらに、案件の流入を分析することで、マーケティング戦略を立てやすくなります。どのチャネルがもっとも効果的か、どの施策が成功しているかが明確になり、リソースを無駄なく配分できるようになるのです。
このように、パイプライン管理は営業とマーケティングの連携を強化し、ビジネス戦略の精度を向上させます。
パイプライン管理をするための手順
ここからは、具体的にパイプライン管理を行うための手順を4つの項目に分けて解説します。
【手順1】営業プロセスを整理する
パイプライン管理を始めるにあたり、まずは営業プロセスを整理しましょう。問い合わせから商談、契約締結までの全体フローの詳細を洗い出し、各業務がどのように進行するかを明確にして、営業の流れを視覚化します。
次に、各営業業務のフローごとに目標を設定し、進捗状況を常に把握できるようにしましょう。目標の例としては、問い合わせから商談までの期間を短縮することや、商談から契約締結までの成功率を上げることなどがあげられます。
【手順2】各プロセスの課題を洗い出す
営業プロセスを明確にしたら、各段階で存在する課題を具体的に洗い出します。営業活動全体を振り返り、各段階で発生している課題を具体的に把握しましょう。
どの課題が営業活動全体のパフォーマンスに影響を与えているか、多角的な視点から探し出すのがポイントです。
【手順3】各プロセスの改善案を打ち出す
各プロセスの課題に対する改善案を立案します。営業メンバーや関係者の意見を踏まえた上で、適切な改善策を打ち出すことが大切です。
立案した改善案には、優先順位をつけるようにしましょう。すべての改善案を一度に実行するのではなく、最も効果が期待できるものから順に取り組んでいくようにします。
【手順4】改善策の分析・改善を実施する
改善策を実行したら、その効果を定期的に分析し、必要に応じてさらなる改善を行います。どの程度の効果があったのかをデータに基づいて分析し、具体的な成果を確認しましょう。
また、営業パイプラインは定期的にモニタリングすることが大事です。営業プロセスの各段階を継続的に観察し、新たな課題や改善の余地がないかを確認してください。このサイクルを回し続けることで、常に適切な営業戦略を立てることが可能になります。
パイプライン管理を導入する際のポイント・注意点
パイプライン管理では、データがスムーズに集まる仕組みづくりをすることが大切です。導入前に考えるべきポイントや注意点を確認しておきましょう。
データ入力にかかる負担を減らす
営業担当者がデータ入力を面倒に感じてしまうと、データの蓄積が滞ってしまいます。これでは、正確な情報に基づく分析や改善が難しくなるでしょう。データ入力のプロセスは、できるだけ簡単かつ効率的であることが重要です。
そのためには、SFAやCRMといったITツールの導入が望ましいです。操作性に優れたツールであれば、入力にかかる負担を軽減しつつ、データの正確性を保てます。
情報共有できる体制を整える
パイプライン管理を実現するには、情報共有しやすい仕組みを整備する必要があります。各営業担当者がもっている情報を一元化することができれば、営業メンバーのスキルを標準化でき、効率良く成果を上げることが可能になります。
情報共有をスムーズにするのであれば、SFA(営業支援システム)の導入がおすすめです。
SFAには営業活動を効率化する機能が豊富に備わっており、パイプライン管理の強力なパートナーとなります。SFAを活用することで、営業チーム全体で情報を共有しやすくなり、各メンバーが常に最新の情報にアクセスできるようになるでしょう。
SFAを導入するのであれば、SALES GO ISMがおすすめです。
SALES GO ISMは営業活動に必要不可欠な機能のみを搭載しており、誰でも直感的に操作できるSFAです。業界初の4Dフェーズ管理を採用しており、商談、商材、企業、人ごとに営業状況を一目で把握することができます。
月15,000円~からと手頃な料金で導入できるため、SFAの導入を検討している企業は、ぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ
パイプライン管理は、営業活動を効率良く進めるための重要な手法です。この手法を導入することで、営業プロセスの可視化や課題の特定、データに基づく戦略の立案、そしてマーケティング活動の改善など、多くのメリットを得られます。より効果を高め、営業活動全体のパフォーマンスを向上させられるように、SFAの導入も検討してみましょう。