catch-img

強い営業組織とは?組織づくりの方法やポイントも紹介

市場競争の激化、人手不足、働き方改革といった社会的な変化により、営業組織の改革が急務となっています。従来のように個々の営業担当者の力量に頼るスタイルから脱却し、すべての営業担当者が共通の目標に向かって組織的に活動できる体制を築くことが欠かせません。
 
今回は、強い営業組織の特徴とその構築方法を解説し、営業活動の効率と成果を最大化するための実践的なヒントを紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.強い営業組織に共通する特徴
    1. 1.1.営業プロセスが明確化されている
    2. 1.2.営業組織における目標が共有されている
    3. 1.3.円滑なコミュニケーションが行われている
    4. 1.4.チームを牽引するリーダーがいる
    5. 1.5.高度な育成が行われている
  2. 2.強い営業組織をつくる方法
    1. 2.1.ステップ1|現状と課題を把握する
    2. 2.2.ステップ2|目標を設定する
    3. 2.3.ステップ3|営業プロセスを明確にする
    4. 2.4.ステップ4|組織としての営業戦略や計画を策定する
    5. 2.5.ステップ5|PDCAを回す
  3. 3.強い営業組織をつくるためのポイント
    1. 3.1.メンバーの意識改革を行う
    2. 3.2.業務を効率化する
    3. 3.3.進捗確認を徹底する
    4. 3.4.マーケティング部門と連携する
    5. 3.5.ナレッジを共有する
    6. 3.6.人材育成の仕組みを確立する
    7. 3.7.人事評価を明確にする
  4. 4.まとめ

強い営業組織に共通する特徴

強い営業組織が持つ主な特徴は、下記の通りです。

営業プロセスが明確化されている

成功している営業組織は、すべてのメンバーが理解しやすい形で営業プロセスを明確化しています。具体的には、リード獲得からクロージングまでの流れや、各ステップで必要とされる行動がわかりやすく共有されています。
 
営業プロセスが明確になっていることで、チーム全体の効率を高めることが可能です。

営業組織における目標が共有されている

目標共有は営業組織において重要な要素です。組織全体の目標を明確にすることで、各チーム、個人がどのような貢献をすべきかを理解することができます。
 
全員が同じ方向を向いて努力することが可能になり、組織全体としての目標達成につながります。

円滑なコミュニケーションが行われている

強い営業組織では、階層を問わず、コミュニケーションが円滑に行われています。
 
チームのコミュニケーションが活発であれば、営業ノウハウや成功事例、失注要因などの共有ができ、各メンバーのスキルやパフォーマンスを高めることが可能です。
 
また、コミュニケーションが活発な組織は誰でも発言しやすい環境が整っているため、問題が発生した場合でも早期に解決することができます。

チームを牽引するリーダーがいる

どの強い組織にも共通しているのは、チームを牽引するカリスマ的または実力派のリーダーの存在です。リーダーは、チームのモチベーションを高めるとともに、目標に向かってチームを導きます。
 
また、メンバーからの信頼を集め、困難な状況でもチームをまとめ上げる能力をもっています。

高度な育成が行われている

強い営業組織では、常に高度な育成が行われ、新入社員からベテランまで、継続的なスキルアップとキャリア開発の機会が提供されています。
 
定期的に勉強会や研修を設けることで、営業スタッフが最新の営業技術や市場の動向に常に精通できるようになります。

強い営業組織をつくる方法

営業組織を強化し、市場での競争力を高めるためには、体系的なアプローチが求められます。営業マネージャーとして組織の潜在能力を最大限に引き出すことが、業績向上への第一歩です。
 
ここでは、現状の評価から戦略的な計画策定まで、強い営業組織を構築するための具体的なステップを紹介します。 

ステップ1|現状と課題を把握する

営業組織の改革を成功させるには、まず現状の把握が必要です。売上データ、顧客満足度、市場動向などを分析し、強みと弱みを明確にしましょう。
 
また、営業メンバーとの定期的なコミュニケーションを通じて、直面している課題や顧客からのフィードバックを収集し、問題点を特定します。
 
これらの情報を基に、課題を優先順位ごとに整理し、対策を講じることが重要です。優先順位の設定には、「緊急性」と「利益への直結度」を考慮すると良いでしょう。 

ステップ2|目標を設定する

現状と課題の把握が終わったら、具体的な目標の設定に移ります。
 
目標を設定する際は、SMARTの法則に基づいて目標を設定することで、実現可能な計画が立てられます。
 
・Specific(具体的な)
・Measurable(測定可能な)
・Achievable(達成可能な)
・Realistic(現実的な)
・Time-related(期限が明確な)[編集者3] 
 
また、目標達成のためのKPI(重要業績評価指標)やKGI(重要目標達成指標)を設定し、進捗管理を行うことが大切です。

ステップ3|営業プロセスを明確にする

営業プロセスの見直しと最適化は、効率的な営業活動を支える基盤となります。
 
顧客が商品・サービスを利用するまでの過程を描いたカスタマージャーニーマップに合わせて、それぞれのフェーズで必要な活動やツールを明確にしましょう。
 
これにより、チーム全体の生産性向上と顧客満足度の向上が期待できます。

ステップ4|組織としての営業戦略や計画を策定する

個々の営業目標に加えて、組織全体の戦略や長期計画の策定も重要です。市場分析や競合他社の動向を考慮に入れた上で、実行可能な戦略を立て、リソースの割り当てや予算の配分を行います。
 
ここで策定した計画は、組織全体で共有し、各メンバーが責任を持って取り組むことが大切です。

ステップ5|PDCAを回す

計画の実行だけでなく、定期的にPDCAを回して、適宜施策を改善することも必要不可欠です。実施した戦略や営業活動の結果を分析し、次のアクションプランの改善に活かすことで、組織として継続的に成長することができます。

強い営業組織をつくるためのポイント

営業マネージャーとして自社の営業力を強化することは、成長戦略の重要な部分です。ここでは、効果的な営業組織を構築するためのポイントを紹介します。

メンバーの意識改革を行う

組織全体の意識を高めることは、営業力強化の第一歩です。意識改革を進めるには、定期的なミーティングや1on1、成功事例の共有、目標達成に向けた明確なビジョンの提示が効果的です。

業務を効率化する

非効率な業務を削減し、本来集中すべき商談や営業プロセスに注力することで、成約率を向上させます。例えば、アポ獲得やリード獲得などを外部委託することがあげられます。
 
また、ITツールの導入を検討するのもおすすめです。業務効率化に役立つツールとして、SFA(営業管理システム)やCRM(顧客管理システム)などがあげられます。
 
SFAは営業活動に必要な情報を一元化できるツールであり、営業状況を素早く把握できるのがメリットです。
 
一方、CRMは顧客に関する情報を一括で管理できるツールであり、顧客と良好な関係を築く上で役立つ機能が揃っています。
 
上記のツールを適切に選択し、活用することで、営業活動の効率が大幅に向上します。

進捗確認を徹底する

進捗管理を徹底することで、営業活動と目標のギャップを明確に把握し、適切な対策を速やかに講じることが可能になります。進捗状況を可視化し、チーム内で共有することが重要です。
 
また、営業の進捗を把握するには、先述したSFAの活用も有効です。

マーケティング部門と連携する

営業部門とマーケティング部門との連携を強化することで、市場のニーズに迅速に対応し、より効果的な営業戦略を展開することができます。
 
両部門が情報を共有し、戦略を一体化することが成功への鍵です。

ナレッジを共有する

ナレッジの共有は、組織全体の能力を底上げするために不可欠です。社内SNSやビジネスチャットを積極的に活用し、情報やノウハウを共有しやすい環境を整備しましょう。
 
また、定期的な勉強会や共有会を通じて、メンバー同士でスキルや知識を教え合う文化を育てることも重要です。

人材育成の仕組みを確立する

将来を見据えた教育プロセスを確立し、継続的に人材を育成することは、営業組織の競争力を維持、向上させるために必要です。
 
新入社員からベテランまで、それぞれのレベルに合わせた教育や研修を提供し、組織全体の営業力強化を図るようにしましょう。

人事評価を明確にする

明確かつ公正な評価システムを確立することで、メンバーのモチベーション維持につながります。個々の貢献を正確に評価し、適切なフィードバックと報酬を設定することで、組織の持続的な成長につながります。


まとめ

強い営業組織をつくるには、明確な営業プロセスの設定、目標の共有、円滑なコミュニケーション、強力なリーダーシップ、高度な育成の実施が不可欠です。ITツールの導入を検討するのも良いでしょう。
 
ITツールの導入をお考えなら、「SALES GO ISM」がおすすめです。
 
SALES GO ISM」は営業で本当に必要な機能のみを搭載した営業管理システムであり、直感的な操作で誰でも簡単に使うことができます。
 
顧客情報や案件の状況、営業担当者のタスクなどを一元管理できるため、属人化の防止にもなります。また、データを入力するだけで、各フェーズの営業活動や予実状況をすぐに把握できるため、柔軟に営業プロセスを改善することも可能です。
 
自社の営業組織を強化したい方は、ぜひ「SALES GO ISM」をご検討ください。
 
SALES GO ISMへのお問い合わせはこちら


関連記事