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営業で成功しやすい提案資料の作り方!事前準備や構成、ポイントを紹介

「顧客にプレゼン内容がまったく響かない……」このように、提案資料の作成に悩んでいる営業担当者は多いものです。効果的な提案資料は、顧客の心を動かし、成約率に大きな影響を与えます。今回は、顧客の心をつかむ提案資料の作り方を、事前準備から実践的なポイントまでわかりやすく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.営業の提案資料を作る際の事前準備
    1. 1.1.ターゲットのニーズを明確にする
    2. 1.2.フェーズを考察する
    3. 1.3.顧客の状態をイメージする
    4. 1.4.提案資料が使われるシーンを想定する
  2. 2.営業の提案資料における基本的な構成
    1. 2.1.1.表紙
    2. 2.2.2.製品・サービスの説明
    3. 2.3.3.課題の説明と解決策
    4. 2.4.4.選ばれる理由
    5. 2.5.5.事例
    6. 2.6.6.料金プラン
    7. 2.7.7.利用の流れ
    8. 2.8.8.よくある質問
    9. 2.9.9.会社概要・お問い合わせ先
  3. 3.提案資料を作る際のポイント
    1. 3.1.シンプルでわかりやすくする
    2. 3.2.数字を用いる
  4. 4.まとめ


営業の提案資料を作る際の事前準備


営業の提案資料を作成する前に、しっかりとした準備をすることで、顧客の心に響く提案資料を作成できます。ここでは、効果的な提案資料を作るために必要な事前準備のポイントについて説明します。

ターゲットのニーズを明確にする

顧客に響く提案資料を作るためには、まずターゲットのニーズを明確にすることが重要です。
 
具体的には、年齢、性別、居住地域などの基本的な属性に加えて、仕事内容や役職、興味・関心事項、抱えている課題などを把握します。ターゲットが20代の若手社員か、50代の管理職かによって、訴求ポイントは大きく変わるからです。
 
また、ターゲットの性格や価値観についても考慮することで、より効果的なアプローチが可能になります。例えば、データ重視のタイプなのか、感覚的な判断を重視するタイプなのかによって、資料の構成や表現方法を変えましょう。

フェーズを考察する

営業活動のどの段階(フェーズ)で使用する資料なのかを明確にすることも大切です。フェーズを把握するには、「AIDMA」の法則が役立ちます。
 
AIDMAとは下記の5つのステップを表しています。
 
Attention(注意):まず相手の関心を引くこと
Interest(興味):商品やサービスへの興味を持ってもらうこと
Desire(欲求):「欲しい」という気持ちを抱かせること
Memory(記憶):商品やサービスを記憶に残してもらうこと
Action(行動):購入や契約などの具体的な行動を起こしてもらうこと
 
例えば、初回の営業訪問時には「Attention」を重視した資料を作成し、商談が進んだ段階では「Desire」や「Action」を意識した内容にするなど、フェーズに合わせて資料の内容や構成を変えていく必要があります。
 
顧客の購買プロセスのどの段階にあるかを正確に把握し、それぞれのフェーズに適した情報を提供することで、より効果的な営業活動を展開できます。

顧客の状態をイメージする

営業資料を作る前に、まず顧客がどのような状態なのかを具体的にイメージすることが大切です。
 
例えば、自社の製品やサービスをまったく知らない顧客なのか、すでに基本的な情報は知っていて、より詳しい内容を知りたい顧客なのかで、資料に盛り込むべき情報は大きく変わってきます。
 
知らない顧客に対しては、会社の概要や製品・サービスの基本的な特徴から丁寧に説明する必要があります。一方、ある程度知っている顧客には、製品の具体的な活用方法や、導入による具体的なメリットなど、より踏み込んだ内容を盛り込むことが効果的です。

提案資料が使われるシーンを想定する

次に考えるべきは、作成した提案資料がどのような場面で使用されるのかです。使用される状況によって、資料の形式や内容を変える必要があります。
 
例えば、取引先の社内稟議で使用される場合は、印刷して配布されることを想定し、文字の大きさや色使いに注意を払う必要があります。
 
プロジェクター投影を前提にする場合は、視認性を重視し、グラフや図表などの視覚的な情報を効果的に活用することが重要です。
 
また、オンラインでの営業の場合は、画面共有時の見やすさを考慮し、1ページあたりの情報量を適切に調整することが大切です。文字が小さすぎたり、情報が詰め込みすぎていたりすると、オンライン上での見やすさが損なわれてしまいます。

営業の提案資料における基本的な構成


提案資料は、顧客に製品やサービスの価値を伝える重要なツールです。効果的な提案資料を作るためには、基本的な構成を押さえることが大切です。
 
ここでは、提案資料の構成について詳しく解説します。

1.表紙

表紙は提案資料の顔となる部分です。第一印象が決まる重要な要素なので、細心の注意を払って作成しましょう。
 
自社のブランドカラーや製品・サービスのイメージに合わせたデザインを選びます。派手すぎず、かといって地味すぎない、適度な印象を心がけましょう。
 
タイトルは提案内容が一目でわかるように、シンプルで簡潔な表現を用います。サブタイトルをつけることで、より具体的な内容を伝えることもできます。

2.製品・サービスの説明

製品やサービスについて、具体的な特徴や機能をわかりやすく説明します。専門用語は極力避け、顧客の立場に立って、どのような価値が得られるのかを明確に示しましょう。
 
複雑な情報は図や表を効果的に使うことで、顧客が理解しやすくなります。また、製品やサービスの写真があれば、よりイメージを掴んでもらいやすくなります。

3.課題の説明と解決策

顧客が現在抱えている課題や問題点を具体的にあげていきます。例えば「人手不足による業務の遅延」や「コスト増加」など、できるだけ具体的に示すことが重要です。
 
その上で、自社の製品やサービスがどのようにしてその課題を解決できるのかを、わかりやすく説明します。数値やグラフを用いて効果を示すと、より説得力が増します。

4.選ばれる理由

なぜ自社の製品やサービスが選ばれるのかを、具体的に説明します。競合他社との違いや、独自の強みを明確に示すことが大切です。
 
「業界トップクラスの実績」「24時間365日のサポート体制」「独自の技術力」など、具体的な数値や事実に基づいた説明を心がけましょう。

5.事例

実際に製品やサービスを導入した顧客の成功事例を紹介します。できるだけ提案先と似た業界や規模の事例を選ぶと、より具体的なイメージを持ってもらえます。
 
導入前の課題と、導入後にどのような効果が得られたのかを、具体的な数値とともに示すことで説得力が増します。

6.料金プラン

料金体系を明確に示します。基本プランとオプションを分けて表示し、それぞれの内容の違いが一目でわかるように工夫しましょう。
 
特におすすめのプランがある場合は、なぜそのプランがおすすめなのかの理由も併せて説明します。初期費用や月額費用、追加料金が発生する条件なども、明確に記載することが重要です。

7.利用の流れ

契約から導入までの流れを、時系列に沿って説明します。フローチャートを使うと、各段階での必要な作業や所要期間がわかりやすくなります。
 
それぞれの段階で必要な準備や、顧客側で行っていただく作業なども明記します。また、料金が発生するタイミングも併せて示すことで、予算計画を立てやすくなります。

8.よくある質問

顧客からよく寄せられる質問とその回答を記載します。質問は前向きな表現を心がけ、回答は具体的でわかりやすい説明を心がけましょう。
 
例えば「導入に時間がかかりませんか?」という質問には、「通常2週間程度で導入が完了します」と、具体的な数値を示して回答します。

9.会社概要・お問い合わせ先

会社の基本情報を記載します。設立年数や資本金、従業員数などの基本情報に加え、業界での実績や受賞歴なども記載すると、信頼感を高めることができます。
 
オフィスや社員の写真を掲載することで、会社の雰囲気やカルチャーも伝えやすくなります。最後に、お問い合わせ先として、電話番号やメールアドレス、担当者名を明記しましょう。

提案資料を作る際のポイント


営業の成功を左右する大切な提案資料。しかし、多くの営業担当者が「どのように作ればいいのかわからない」「なかなか成果に結びつかない」と悩んでいます。ここでは、効果的な提案資料を作成するための重要なポイントをご紹介します。

シンプルでわかりやすくする

提案資料では、「見やすさ」と「わかりやすさ」が何より重要です。現代のビジネスパーソンは常に時間に追われており、1つの資料に時間をかけて目を通す余裕がありません。
 
特に経営者や管理職の方々は、1日に何件もの提案資料に目を通す必要があります。そのため、複雑な表現や専門用語を多用した資料は、相手に負担をかけてしまい、かえって印象を悪くする可能性もあります。
 
資料作成時は、下記の点に注意しましょう。
 
・1ページあたりの情報量を抑える
・文章は簡潔に、箇条書きを効果的に使用する
・図表やグラフを活用して視覚的に訴求する
・重要なポイントは太字や色を使って強調する

数字を用いる

提案内容の説得力を高めるために、具体的な数字を効果的に活用することが重要です。「売上が向上します」という抽象的な表現よりも、「平均して売上が30%向上します」という具体的な数字を示す方が、相手に強い印象を与えることができます。
 
数字を用いる際のポイントは、下記の通りです。
 
・できるだけ具体的な数値を示す
・比較対象を明確にする
・信頼できるデータソースを使用する
・グラフや表を用いて視覚的に表現する

 
また、数字を使うことで、提案内容に対する認識のズレを防ぐことができます。「大幅な改善」や「コストの削減」といった曖昧な表現では、提案者と相手で異なるイメージを持ってしまう可能性があります。
 
具体的な数字を示すことで、双方が同じ認識を持つことができ、より効果的な商談につながります。

まとめ

効果的な営業提案資料の作成には、ターゲットのニーズ把握と使用状況の想定が重要です。資料はシンプルでわかりやすい表現を心がけましょう。また、具体的な数値を効果的に活用することで、説得力のある提案が可能になります。これらのポイントを押さえた提案資料で、営業成果の向上を目指しましょう。
 
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