コールドコールとは?メリットやデメリット、成果をあげるポイントも紹介
コールドコールは、見込み客や既存顧客以外の相手に対して、初めてのコンタクトを取るための電話営業手法です。この手法は、特に新規顧客の開拓に有効であり、電話一本で簡単に始められる点が魅力です。しかし、その反面、成約率が低く、企業イメージが低下するおそれもあります。
今回は、コールドコールのメリットやデメリット、そして成果を上げるためのポイントを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.コールドコールとは
- 2.ウォームコールとの違い
- 3.コールドコールが「時代遅れの手法」といわれる理由
- 4.コールドコールにおけるメリット
- 4.1.メリット1|手軽に始められる
- 4.2.メリット2|飛び込み営業よりも効率的である
- 4.3.メリット3|顧客の認知を獲得・拡大できる
- 4.4.メリット4|顧客の新規開拓がしやすい
- 5.コールドコールにおけるデメリット
- 6.コールドコールで成果を上げるためのポイント
- 6.1.架電リストを作成する
- 6.2.トークスクリプトを準備する
- 6.3.架電の時間帯を考慮する
- 7.まとめ
コールドコールとは
コールドコールとは、現時点では何のつながりもなく、面識のない相手に対して電話をかける営業手法のひとつです。
架電するまで、相手のニーズや興味・関心の度合いはわからず、場合によってはまったく商品に興味がない「冷たい相手」に電話することから、コールドコールと呼ばれています。
電話先の相手には、展示会やイベントで名刺交換した程度の企業も含まれるため、非常に広い範囲でのアプローチが可能です。
ウォームコールとの違い
コールドコールとは対照的なアプローチとして「ウォームコール」があります。ウォームコールは、すでに接触したことがある見込み顧客に対して営業電話をかける方法です。主に、資料請求や見積もりの依頼をしてもらった顧客を対象に架電することが多いです。
コールドコールよりも比較的確度の高い顧客にアプローチするため、精神的ハードルが低く、話を聞いてもらいやすいという特徴があります。
コールドコールが「時代遅れの手法」といわれる理由
コールドコールは、現代では時代遅れといわれることが多いです。その理由のひとつは、情報社会の進展によるものです。
現代ではナンバーディスプレイ付きの電話機やスマートフォンが普及しており、受信した電話番号が表示されます。受信者が見知らぬ番号であれば、不審電話や迷惑電話だと判断され、電話に出てもらえないことが少なくありません。
高度経済成長期には、モノが十分に行き届いていない状況であったため、コールドコールのような手法で契約を次々と取ることができましたが、現代では経済や社会が成熟し、購買判断が非常に厳しくなっています。
そのため、コールドコールが再び主流となる可能性は低いといえるでしょう。
コールドコールにおけるメリット
コールドコールにはいくつかのメリットがありますが、特に下記の点があげられます。
メリット1|手軽に始められる
コールドコールは、大規模なリソースを必要としないため、手軽に始められる営業手法です。必要なのは電話と顧客リストのみであり、即座に実行に移すことが可能です。
特に小規模な企業やスタートアップにとっては、コストを抑えながら新規顧客を開拓する手段として魅力的です。
メリット2|飛び込み営業よりも効率的である
コールドコールは、物理的に訪問する飛び込み営業と比較して効率的です。電話を通じて一度に多くの顧客にアプローチでき、移動時間や交通費などを節約することができます。
また、ターゲットリストに基づいてアプローチをかけることで、効率良く営業活動を展開できます。
メリット3|顧客の認知を獲得・拡大できる
コールドコールは、まだ自社の製品やサービスを知らない顧客に対して認知を広げる手段として有効です。直接電話をかけることで、顧客に自社の存在をアピールし、興味を持ってもらうきっかけをつくることができます。
特に新規参入市場や新製品の導入時には、顧客の認知を拡大する有力な手段となります。
メリット4|顧客の新規開拓がしやすい
コールドコールは、新規顧客の開拓において効果的です。特に既存のマーケティング手法だけではカバーしきれないターゲット層に対して、積極的にアプローチすることができます。
また、電話を通じて直接的に相手の反応を確認できるため、リアルタイムで顧客のニーズを把握し、適切な対応が取れるのも大きなメリットです。
コールドコールにおけるデメリット
コールドコールにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。下記に主なデメリットを紹介します。
デメリット1|成約率が低い
コールドコールは、成約率が低いというデメリットがあります。相手が製品やサービスに興味を持っていない場合が多く、実際に契約に結びつく確率は低い傾向にあります。
そのため、多くの電話をかける必要があり、効率的な営業手法とはいえません。
デメリット2|企業イメージが悪化する場合がある
コールドコールをすると、迷惑電話として認知されるリスクがあります。知らない相手からの電話は警戒されることが多く、相手が忙しい場合や取り込み中であれば、不快に感じられる可能性が高いです。
このような不快感を与えると、見込み顧客から悪いイメージをもたれるおそれがあります。
デメリット3|架電者に大きな精神的負荷がかかる
コールドコールは、架電者にとって大きな精神的負担となる場合があります。現時点で接点がない企業へ電話をかけることになるため、相手から断られることが多く、そのたびにモチベーションが下がることもあります。
また、断られ続けると、営業活動自体に対する意欲を失う可能性もあるため、メンタルケアが必要です。
コールドコールで成果を上げるためのポイント
コールドコールで成果を上げるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
架電リストを作成する
効率良く成果を上げるためには、適切な架電リストの作成が不可欠です。ターゲットをしっかりと選定し、自社の商品やサービスに少しでも興味を持つ層を絞り込むことで、少ない労力で成約率を上げることができます。
また、BtoBとBtoCそれぞれに応じたターゲットの選定も重要です。架電リストを作成する際は、すでに自社と取引があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
トークスクリプトを準備する
コールドコールでは、緊張や焦りから本来伝えたい内容がうまく伝えられないことがあります。そこで、ターゲットに合わせたトークスクリプトを事前に準備しておくことが有効です。成約を目指すのではなく、まずは相手に話を聞いてもらうことを意識してスクリプトを作ることが大切です。
また、相手の知識レベルに応じたスクリプトを用意することで、効果的なコミュニケーションが可能になります。
架電の時間帯を考慮する
コールドコールをかける際には、相手が電話に出やすい時間帯を選ぶことが重要です。例えば、BtoBの場合は始業直後やお昼休憩の時間帯を避けるのが無難です。
また、営業時間外に電話をかけることは、迷惑電話と判断されやすく、企業イメージの悪化につながる可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
コールドコールは、新規顧客を開拓するための効果的な手法である一方、成約率が低く、企業イメージの悪化リスクもともないます。コールドコールを成功させるには、効率的な架電リストの作成や、適切なトークスクリプトの準備が欠かせません。
コールドコールで成果が出せない場合は、営業手法を見直すことも大事です。営業活動を支援するツールの導入も検討してみましょう。
営業手法の見直しを考えているなら、効率的な営業活動を実現する営業管理システム「SALES GO ISM」をご検討ください。
「SALES GO ISM」では顧客情報や案件の進捗、営業担当者のタスクなど、営業活動に必要な情報を一元管理することができます。誰でも簡単に使える機能のみを搭載しているため、管理に手間がかかることはありません。
また、データ入力するだけで、予実状況やフェーズのパイプラインなどの数値が見える化されるため、適切な営業施策を打つことが可能です。
営業業務の効率化を検討している企業は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
SALES GO ISMへのお問い合わせはこちら