
提案営業とは?メリットや流れを理解して成果を上げるスキルやコツ
近年、従来の飛び込み営業やテレアポなどの営業手法から、「提案営業」に切り替える企業が増えてきました。「自社も方向性を変えたほうが良いのか」と思いつつも、提案営業のメリットや成功パターンがわからず決断できない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、提案営業の概要やメリット、提案営業で成果を上げるためのスキルやポイントなどについて解説します。
目次[非表示]
- 1.提案営業とは?
- 2.提案営業をするメリット
- 2.1.顧客との信頼関係を構築しやすい
- 2.2.成約率が向上しやすい
- 2.3.長期的な利益を確保しやすい
- 2.4.顧客満足度が向上しやすい
- 3.他の営業スタイルとの違い
- 4.【STEP】提案営業を実施する際の流れ
- 4.1.【STEP1】事前調査
- 4.2.【STEP2】ヒアリング
- 4.3.【STEP3】提案書の作成
- 4.4.【STEP4】プレゼンテーション
- 4.5.【STEP5】クロージング
- 5.提案営業で必要なスキル
- 6.提案営業で成果を上げるためのポイント
- 6.1.顧客視点を徹底させる
- 6.2.メンバーのプレゼンテーション能力を向上させる
- 6.3.アフターフォローを重視する
- 6.4.常に最新情報を取り入れる
- 7.提案営業を効率良く進めるならSFAがおすすめ
- 8.まとめ
提案営業とは?

提案営業とは、顧客が抱えている課題やニーズを深く理解し、それに対応した改善案や解決策を提案する営業手法です。
単に自社の製品やサービスを販売するのではなく、顧客の課題解決に向けた具体的な価値提供を目指します。
そのため、同じ製品やサービスであっても、顧客ごとに提案内容をカスタマイズして最適な解決策を提示する必要があります。
提案営業をするメリット
顧客ごとに提案内容をカスタマイズするのは、手間がかかって大変そうだと感じる方もいるかもしれません。しかし、提案営業には従来の営業手法にはない、さまざまなメリットがあります。どのようなメリットがあるのか詳しくみていきましょう。
顧客との信頼関係を構築しやすい
提案営業の大きなメリットが、顧客との信頼関係が構築しやすくなることです。顧客に合わせた提案内容を組み立てるには、丁寧なヒアリングで顧客の課題やニーズを理解する必要があるため、顧客(担当者)からの信頼を得やすくなります。
顧客の期待を超える提案ができれば、より強固な信頼関係を築けるでしょう。すると長期間にわたって製品やサービスを愛用してくれたり、何かあったときに自社を優先してくれたりと、良いビジネス関係を長い間続けられるようになります。
成約率が向上しやすい
提案営業では、顧客の課題やニーズを掘り下げ、顧客にとっての価値を具体的かつ明確に示すため、成約率が向上しやすいのもメリットです。他の営業手法との差別化が図れるので競争優位性も保てます。
長期的な利益を確保しやすい
提案営業によって顧客から信頼され長期的な関係が築けると、リピーターが増えて安定的に利益を確保しやすくなるのもメリットです。
また、提案営業成功後は「自社にぴったりの商材を紹介してくれる」と信用され、自社へのブランドロイヤリティが高まりやすくなります。
追加製品やサービスの販売(クロスセル・アップセル)がしやすくなるため、客単価アップも期待できます。
顧客満足度が向上しやすい
提案営業では、自社の製品やサービスを押しつけることなく、顧客の課題やニーズに寄り添った提案を行うため顧客満足度が向上しやすくなります。
提案後のアフターフォローを徹底したり、顧客からのフィードバックをもとに製品やサービスを改善したりすれば、さらに満足度が高まるでしょう。
他の営業スタイルとの違い

提案営業と他の主要な営業スタイルとの違いを解説します。それぞれの特徴を理解しておくことで、提案営業の強みやポジションをより深く把握できます。
売り込み営業
売り込み営業とは、自社の製品やサービスを前面に押し出して販売を促進するスタイルです。顧客の表情や反応をその場で確認でき、リアルタイムに疑問や不安へ対応できるため、信頼関係を築きやすい側面もあります。
類似した概念として御用聞き営業があり、こちらは主に顧客からの要望にそのまま応えることが中心となります。顧客が望む製品やサービスの機能・料金説明を行い、注文を受けて商品を納品するといった受け身の営業スタイルが特徴です。
提案営業のように潜在ニーズを引き出す攻めのアプローチは含まれないため、顧客満足度の向上や新たな価値提供には限界が生じやすい点が異なります。
ルート営業
ルート営業とは、既存顧客を定期的に訪問し、安定した取引関係を維持・発展させることを目的とした営業スタイルです。主にフォローアップや新商品・新サービスの紹介などを行います。
関係が長期にわたることが多いため、顧客の要望やクレームに迅速に対応し、顧客満足度を向上させることが求められます。
提案営業と同様に、顧客ニーズにマッチしていなければ自社商品を無理に売り込まないという共通点がありますが、目的が「既存取引の継続」にある点が提案営業との大きな違いです。
ソリューション営業
「提案営業」と「ソリューション営業」は、ほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密には違いがあります。
ソリューション営業は、顧客の課題に対して「自社製品やサービスが役立つ」と提案するスタイルであり、自社製品やサービスの訴求を前提としています。
一方、提案営業は顧客の課題を引き出した上で「どのようにしたら解決できるか」という解決策そのものを提案するスタイルです。自社商品に限らず、顧客にとって最適な解決策を提示する点において、より顧客視点に立った営業手法といえます。
【STEP】提案営業を実施する際の流れ

既存の営業手法から提案営業に切り替えたいと思っても、どう変えていけば良いのかわからない方もいるでしょう。そこで、提案営業を実施する際の基本の流れを解説します。
【STEP1】事前調査
提案営業は、徹底した事前調査から始まります。顧客が属する業界の動向やビジネスの状況など、適切な提案を行うための基礎情報を集めましょう。
顧客が抱える課題や潜在的なニーズの仮説を立てて、それに基づいた調査を行うとスムーズに進みます。
同時に、競合他社の動向や市場での立ち位置も調査し、自社の強みを生かした提案ができるよう準備しておくことも大切です。
【STEP2】ヒアリング
続いて、顧客にヒアリングを実施して課題やニーズを明確にします。あらかじめ顧客の課題を引き出すための質問を用意しておくのがおすすめです。
顧客が話したくなるような雰囲気作りも意識しましょう。相槌を打つ、アイコンタクトを送るなど、顧客の話をしっかりと聞いていることがわかる姿勢を取ることが重要です。
さらに、顧客の話を肯定したり共感を示したりしながら深掘りし、重要な情報を引き出していきましょう。ヒアリングした内容はできるだけ詳細に記録しておき、後で分析して提案内容に反映させます。
【STEP3】提案書の作成
ヒアリング内容を分析した後は、顧客に合わせてカスタマイズした提案書を作成しましょう。提案書には自社の製品やサービスの紹介にとどまらず、具体的な活用方法や課題の解決策、期待できる効果も明記しましょう。
長文が続くと読みづらくなるため、図表やグラフなどを活用して視覚的にわかりやすくなるよう心がけましょう。
【STEP4】プレゼンテーション
提案書が完成したら、それをもとに顧客にプレゼンテーションを行いましょう。提案内容をストーリー仕立てで伝えると、顧客の関心を引きやすくなります。製品やサービスのデモンストレーションを行い、活用方法や実際の効果を見せるのもおすすめです。
また、顧客の質問に迅速かつ的確に回答できるように、想定問答集を作るなどして準備しておきましょう。
【STEP5】クロージング
プレゼンテーションを終えた後は、しっかりとクロージングを行いましょう。提案を受け入れた場合の次のステップを明確に示す、顧客の懸念や疑問を解消するなどして、安心して契約できる環境を整えることが重要です。
提案内容を契約に結びつけるための具体的なアクションプランを用意しておくと、スムーズにクロージングを進められます。
強引に推し進めると提案営業が押し売りに変わってしまうため、返事を急かさずに顧客の判断を待ちましょう。
提案営業で必要なスキル

以下のスキルを総合的に身に付けることで、顧客にとって価値のある提案営業が可能となります。それぞれのスキルの特性を理解し、日々の営業活動の中で意識的に磨いていくことが大切です。
ヒアリング力
ヒアリング力とは、顧客の言葉の裏にある本質的なニーズ(真の課題)を引き出す力です。顧客が「何を求めているか」だけでなく「なぜそれを必要としているのか」を深く掘り下げることで、より精度の高い提案につながります。
また、顧客に話したくなる雰囲気を作り、相談役として信頼を得るための対人スキルも欠かせません。クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを状況に応じて使い分け、顧客が話しやすい対話の流れを生み出すことが重要です。
課題発見力・分析力
収集した情報をもとに、顧客自身も気づいていない課題を特定する力です。表面的な要望の背景にある本質的な問題を見抜くためには、顧客の事業や業務内容の深い理解が前提となります。
業界の動向や競合環境なども踏まえながら多角的に分析することで、より精度の高い仮説を立てることができます。
論理的思考力
提案の根拠を論理的に整理し、顧客に納得感を与える力です。「なぜこの解決策が有効なのか」を順序立てて説明することで、提案内容への信頼が高まります。
また、商談中にトラブルや想定外の反応が生じた際に、原因を冷静に分析して迅速に対処できる力もここに含まれます。
提案力
顧客の課題に対する解決策を、わかりやすく・魅力的に伝えるプレゼンテーション力です。自社の製品やサービスが「いかに顧客の課題を解決できるか」を中心に据えた提案を行うことが求められます。
具体的な数値や導入事例を盛り込むことで提案の説得力が増し、顧客がイメージしやすくなります。
交渉力
双方のメリット(Win-Win)を追求しながら、合意を導く力です。価格・条件・納期など、さまざまな交渉場面において、顧客の利益を優先しつつ自社にとっても無理のない着地点を探ることが重要です。
商談の最終段階でクロージングに向けた決定を促す場面でも、この交渉力が成否を左右します。
コミュニケーション能力
「商品販売者」ではなく、顧客のパートナーとしての信頼を築くためのスキルです。一方的に話すのではなく、顧客の話をしっかり聞いた上で、質問や提案を適切なタイミングで行うことが大切です。
関係性を丁寧に育むことで、長期的な取引や紹介案件につながりやすい土台をつくることができます。
提案営業で成果を上げるためのポイント

ここでは提案営業で成果を上げるために意識したいポイントを紹介します。
顧客視点を徹底させる
提案営業を成功させるには、常に顧客視点を忘れないことが大切です。顧客の立場に立って課題やニーズを掘り下げ、奥深くにある真の課題を見つけ出します。
また、顧客からのフィードバックは真摯に受け止め提案に反映させ、提案内容をブラッシュアップさせていきましょう。
メンバーのプレゼンテーション能力を向上させる
プレゼンテーション能力が低いと、顧客が納得できる提案ができません。
プレゼンテーションに課題があるメンバーに対してはロープレを行い、その都度フィードバックを実施して改善していくことが重要です。ハキハキと明瞭に、自信を持った話し方をしているか、姿勢が良いかなど、見た目や雰囲気もチェックしましょう。
また、図表や動画などを用いて、視覚的にわかりやすいプレゼンテーション用の資料を作成することも欠かせません。
アフターフォローを重視する
提案営業ではアフターフォローを徹底することも重要です。受注後もこまめに連絡を取り、顧客をサポートしましょう。
製品やサービスを使用した顧客からフィードバックを集めて改善点を把握し、質を向上させるのも効果的です。顧客が抱える課題や不満を迅速に解決することで、より満足度が高まり信頼関係が強化されます。
常に最新情報を取り入れる
提案内容に古い情報が含まれていると、顧客が納得しづらくなります。常に業界の最新動向やトレンドを把握するよう心がけ、提案内容に反映させましょう。
また、最新技術や製品情報について学び、顧客により良い解決策を提案できるよう準備しておくことも大切です。さらに競合他社の動向もチェックして、提案内容の差別化を図りましょう。
提案営業を効率良く進めるならSFAがおすすめ
提案営業の効率化には、SFA(営業管理システム)の活用が有効です。SFAを導入することで、顧客情報や案件情報、営業活動の履歴を一元管理でき、情報共有や進捗確認をスムーズに行えます。
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まとめ
提案営業は、顧客に押し売り感を感じさせず信頼関係を築きやすい営業手法です。成約率が向上しやすい、長期的な利益を確保しやすいといったメリットもあります。従来の営業手法で行き詰っているなら、提案営業を実践してみてはいかがでしょうか。


